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GerritWorkflow/ja


Gerrit ワークフロー クイックリファレンス

このセクションは新しいリポジトリで作業を始める為に必要なコマンドの クイックリファレンスとして意図されています。使用中のワークフローを 理解する為にこの文書全体を読んで、あなたが新しい OpenStack プロジェ クト上で作業を開始する必要がある時、このセクションを参照して下さい。

セットアップのより完全な説明は、GerritJenkinsGithub を参照して下さい。

アカウントのセットアップ

Launchpad アカウントを作成し、 Launchpad に ssh 公開鍵をアップロードしておいて下さい。

https://review.openstack.org/ を開いて、 ページの右上にある Sign In のリンクをクリックして下さい。 あなたの Launchpad ID でログインして下さい。

Gerrit は Launchpad の OpenID でのシングルサインオンを使っているので、 Gerrit 用に別のパスワードは不要です。 Launchpad, Gerrit, Jenkins のいずれかで一度ログインすれば、 他でパスワードを入力する必要はありません。

Gerrit アカウントは自動的に Launchpad と同期されます。 したがって、 Gerrit アカウントのユーザ名、フルネーム、メールアドレス、 SSH 鍵、所属グループは、 Launchpad と同じになっているはずです。

Launchpad の情報には他のシステムには公開されていないため、 コピーできない情報もあります。 Gerrit に初めてログインした際には、 ページの上にある Settings のリンクをクリックして、 Contact Information, SSH Public Keys, Groups が 正しい情報になっているか確認して下さい。正しくない場合は、 メールアドレスや SSH 鍵を登録して下さい。

以下のコマンドを実行して、git にメールアドレスを設定して下さい。


git config --global user.name "Firstname Lastname"
git config --global user.email "your_email@youremail.com"


git の設定は以下のコマンドで確認できます。


git config --list


Git Review インストール

私たちは、OpenStack 開発で使用されるコードレビューシステム 「Gerrit」を使った作業の詳細全てを扱う git のサブコマンドである 「git-review」ツールの使用をお勧めします。作業を開始する前に、あな たのシステムに git-review がインストールされている事を確認して下さ い。

Ubuntu や他のほとんどの Unix 系システムでは、以下を実行するだけです。


pip install git-review


Ubuntu Precise (12.04) 以降では、git-review はディストリビューションに含まれており、 他のパッケージと同じにようにしてインストールできます。


apt-get install git-review


Fedora 16 以降では、git-review はディストリビューションに含まれており、 他のパッケージと同じにようにしてインストールできます。


yum install git-review


Fedora 15 以前や Red Hat Enterprise Linux では、最初に pip をインストールする必要があります (パッケージ名は `python-pip` です)。その後、従来通り pip を使って git-review をインストールします。

git-review による gerrit との全てのやりとりは、通常の git コマンド のシーケンスです。ここで何が行われているかをもっと知りたい場合 は、-v をオプションに付けて下さい。実行中のコマンド全てが表示され るようになります。

プロジェクトのセットアップ

通常の方法でプロジェクトを複製します。例:


git clone git://github.com/openstack/nova.git


この時点で Gerrit について知るために、あなたのプロジェクトを設定す るようgit-review に依頼したいかも知れません(そうでないとしても、最 初にレビューの為に変更をサブミットする際にはこのようになります)。 この為には(もう一度、Nova を例に取ると):


cd nova
git review -s


git-review は、あなたの ssh キーであなたが gerrit にログイン出来る ことをチェックします。本コマンドは あなたの gerrit/launchpad ユーザ 名が現在実行中のユーザと同じであると仮定しています。もし(ssh キー が)機能しない場合、本コマンドはあなたに gerrit/launchpad ユーザ名 を問い合わせるでしょう。

プロジェクトのディレクトリには、隠しディレクトリ `.git` と隠しファイル `.gitreview` があります。 次のコマンドで確認できます。

ls -la


通常のワークフロー

一度あなたのローカルリポジトリが上記のようにセットアップされたら、 以下のワークフローを使用しなければなりません。

アップストリームの最新の変更が反映されている事を確認します。

git remote update
git checkout master
git pull origin master


あなたの作業を保持する為の トピックブランチを作成し、そ こに切り替えます。 もしあなたがブループリント(機能案)上で作業している場合、あなたのト ピックブランチ名をbp/BLUEPRINTにして下さい(BLUEPRINT の部分 は launchpad 中のブループリント名、例:「bp/authentication」)。そ うでない場合、Gerrit 中であなたの変更がトピックとして表示されるの で、意味のある名前を付けて下さい。


git checkout -b TOPIC-BRANCH


変更のコミット

git のコミットメッセージは短い 50 文字以下の単一段落の概要で始まる 必要があります。その下の段落はより詳細な変更を説明すべきです。

もしあなたの変更があるブループリントまたはバグを参照している場合、 以下の書式を使用してコミットメッセージ中でそれらに言及する事を忘れ ないで下さい。


blueprint BLUEPRINT
bug #######


例:


Adds keystone support.

Implements blueprint authentication.  Fixes bug 123456.

(Long description of the change).


変更を作成し、コミットして、レビューの為にサブミットして下さい。


git commit -a
git review


#!wiki caution
'''注意'''

あなたのマスターブランチに変更をチェックインしないで下さい。これを
やってしまうと、新しいアップストリームの変更を pull する際、マージ
コミット(merge commits)を引き起こしてしまい、マージコミットが
Gerrit によって受け入れ(accept)られなくなります。

チェックインの前に「./run_tests.sh -p」を実行する事を忘れないで下
さい。


レビュー

コードがコミットされると、 https://review.openstack.org で見えるようになります。 詳しい情報は http://wiki.openstack.org/GerritJenkinsGithub を参照して下さい。 あなたのコードに対応するリンクをクリックすると、 ステータスや他の情報が表示されます。 自動テストが実行され、テストが完了するとその結果が表示されます。 レビュアーがやって来てレビューを行い、コメントを付けます。 コメント欄およびコード内にコメントを付けることができます。

コード内のコメントがある場合は、 "Patch Set" を開くとそのコメントを参照できます。 コメントが付いているファイル名をクリックすると、新しいページで diff が表示され、 レビュアーの名前とコメントがあわせて表示されます。 "Reply" をクリックして、返事を書きます。 "Save" をクリックすると、下書き (draft) として保存できます。 ここで、パッチセットのリストが表示されたページに戻り、 "Review" をクリックしてから、 "Publish comments" をクリックします。

あなたのコードがレビューを受けられる状態になっていない場合は、 "Work in Progress" をクリックすることで、 現時点ではレビュアーがレビューを行う必要がないことを示すことができます。 このボタンはサイトにログインしない限り表示されない点に注意して下さい。

ドラフト

例えば、マージできる状態にない場合や、汎用的なコードのレビューだが、 コードを一部の人と共有して早い段階でコメントをもらいたい場合には、 change (変更点) はドラフトとしてサブミット (投稿) することもできます。 change をドラフトとしてアップロードした場合、デフォルトでは、 自分以外にはそのコードは見えません。レビュアーとしてコードを見てもらいたい人 をそれぞれ明示的に追加しなければいけません。 コードの更新にあわせてパッチセットのアップロードを繰り返し行うことができます。 通常のレビューを受けられる状態になったら、"Publish" ボタンをクリックします。 これにより、Gerrit の通常の change になり、誰でも見ることができる状態になり ます。ドラフト段階でのレビューも含めて公開されます。 "Publish" は後戻りできない遷移で、一度ドラフトが公開されると、 ドラフトに戻すことはできません。

ドラフト段階の change をアップロードするには "-D" オプションを付けます。 変更を行い、変更をコミットし、それをドラフトとしてサブミットするには、 以下のようにします。


git commit -a
git review -D


#!wiki caution
'''注意'''

古いバージョン (1.16 より前) の git-review にも "-D" オプションは存在するが、
change がドラフトであることを示すのに Gerrit が使う git ref が変更されました。
したがって、 "-D" を使ってエラーになった場合には、
git-review を最新版にアップグレードする必要があるかもしれません。 


長寿のトピックブランチ

あなたがより大きなプロジェクトで作業をしている場合、あなたは暫くの 間あなたのトピックブランチで作業をしたいかも知れません。この場合、 あなたは開発中にあなたの変更をしばしばチェックインし、コードレビューの為に サブミットする前にあなたの変更をマスターリポジトリの最新状態をベー スにする(rebase)必要があるかも知れません。

あなたが作業を開始してからマスターリポジトリが変更された場合、あな たはあなたの変更を最新の状態にリベースすべきです。そして、あなたが 細かなコミットを多数行った場合、あなたはそれらを1まとめにして、細 かなコミットが公式リポジトリに現れないようにすべきです。

覚えておいて下さい:各コミットは Gerrit の中で1つの変更になり、個 別に了承される必要があります。あなたがプロジェクトに対して1つの 「変更」を行った場合、表向きはあなたの多数の「チェックポイント」コ ミットは1つのコミットにまとめられます。以下がそれら両方を行う方法 です。


git checkout master
git pull origin master
git checkout TOPIC-BRANCH
git rebase -i master


エディタを使用して、公式の履歴に現れるべきではない任意のコミットを 1まとめにします。もしあなたがたった1つの変更を Gerrit にサブミッ トしたい場合、あなたはこのプロセスの最後に1つの「pick」行を書くだ けとなります。完了後、あなたはエディタで公式のコミットメッセージを 用意する事が出来るようになります。あなたは pick したコミットからコ ミットメッセージを書き始める事が出来、そしてメッセージには Change-Id 行が含まれるべきです。編集時にメッセージに Change-Id 行 を残すことを忘れないで下さい。

一度、あなたのブランチ中のコミット履歴が正しいようであれば、「git review」を実行してあなたの変更を Gerrit にサブミットして下さい。

変更の更新

コードレビュープロセスが追加の変更を提案する場合、それらの変更を行っ て既存のコミットを修正(amend)して下さい。コミットメッセージ中の既 存の Change-Id: フッターをそのまま残すと、Gerrit はそれが既存の変 更に対する更新パッチとして扱います。


git commit -a --amend
git review